「思考は現実化する」を鵜呑みにするな

成功哲学

成功哲学には、「思考は現実化する」はという有名な格言があります。でも何も分からないまま鵜呑みにすると危険だよ、という話と、「幸福論」について話します。

「思考は現実化する」を教えられた時に鵜呑みにしちゃいけませんよ。理論自体は正しいですが、大抵そのプロセスが間違っていて、鵜呑みにした人は地獄を見ることになるからです。

「思考は現実化する」とは

「思考は現実化する」はナポレオン・ヒルの著作タイトルを邦訳したもので、それが格言ともされています。

思考は現実化する

Think and Grow Rich(頭を使って豊かになれ, 邦訳:思考は現実化する)の邦訳タイトル。

ナポレオン・ヒルが20年間無償で500名以上の成功者の研究・成功哲学を体系化し、完成させた著書。現在でも自己啓発本の原点のひとつとして人気が高い。

同著にはThoughs Are Things(思考は物事)というチャプター(章, 見出し)がある。(Thoughs Make Thingsという言葉もあるけど、これは。

ナポレオン・ヒル

Think and Grow Rich(頭を使って豊かになれ, 邦訳:思考は現実化する)の著者。

めっちゃざっくり言うと、「あなたが勝つと思ったら勝つし、負けると思ったら負ける。結果はあなたの意志で決まる」みたいな内容です。
たしかに、何事を成し遂げるにも自信は大切です。同じ実力でも、自信に満ちている人と自信が無い人が勝負したら、自信に満ちている人の方が勝つでしょう。

この格言の主旨はそういうことを言っているのではなくて、自信を持てば実力が付くと言っているんです。
たぶん多くの人が「んなアホな。そんなに簡単なら誰も苦労しないよ」と思います。私も最初そうでした。そうやって聞き流していました。
でもこの言葉を聞いてから5年?10年?くらい経ってからようやく真意が分かったんです。たぶん、真に受けずに笑って受け流す人なら一生この格言を小馬鹿にしたままだと思います。

でもこれには落とし穴があります

間違い1: その「思考」は本当に心の底から望んだものか?

「思考は現実化する」という格言はガチ系の営業マンなどがよく使う言葉です。会社の実態をよく知らないまま入社したところ、ガチガチの営業マン、営業部隊だったりして、この考え方を強要・強制されることがあります。

企業が採用している自己啓発プログラムによっては叩き込まれるというか洗脳されるというか(笑)
なので、冷笑系が小馬鹿にするネタの1つでもあります。

  • とにかく成果が出せると自分で思い込め!

  • 自信を持って努力すれば結果が出せる!

  • 結果を出せれば幸せになれる!

  • だから頑張って自分は出来ると思い込め!

これではダメなんですよ。付け焼き刃にもほどがあります。

で、そうやって強要されて無理やり叩き込まれた場合、絶対に成功しません。なぜなら、その思考はあなたが本当に望んでいることではないからです。
「嫌なことを嫌々やって成功するわけがない」こんなの誰でも分かることなんですけど、ダメなプログラムだとこれを精神論で押し通そうとします。

で、無理やりやって精神がおかしくなって、身体を壊して会社・社会からリタイアする人だっているんです。私は何人も見て来ました。本当に酷い話です。

間違い2: 目的(ゴール)と手段が逆になっていないか?

上で説明したような精神論的な無理な頑張り方は「今イヤなことを我慢してでも続ければ、将来幸せになれる、だから今我慢してでもやる」という方法です。
「今はどこを向いているか分からないし、茨の道だけど、足元を見て歯を食いしばって歩き続ければいつか広野に出られる」って考え方、はっきり言ってそんな人生地獄ですよ。

ちょっと話が逸れるように聞こえるかもしれませんが、多くの人は、目の前に手段がいくつかあって、それらを駆使してたどり着けるゴールを見出そうとします。これは間違いです。
逆なんです。ゴールを設定すれば、手段が自然と見えてくるんです。これがすごく肝心です。 よくあるような自己啓発プログラムではここを教えてくれません。

でも目的(ゴール)と手段の関係の話は別に自己啓発を意識していない人にも当てはまります。

例えばこういう例が有名です。
「(あなたが男性で、)妻が妊娠したら街なかにはベビーカーが沢山いることに気づく。」
実際のベビーカーの数は普段と変わらないのに、自分に子供が出来ると知った途端、子育てをするというゴールが生まれて、子育てに関する事柄が周りに沢山あることに初めて気づくという喩えです。

間違い3: 目的(ゴール)と手段が同じ形をしているか?

「お金が稼げればどんなことをしてもいい」という考えは間違いです。それを許してしまったら、社会は成り立ちません。

同じように、「嫌なことを我慢して頑張れば将来ご褒美がある」。これも間違いです。いや、それでも良いというなら止めはしませんけどね。

ただ理想は「ゴールと手段が同じ形をしている」ということです。
大きい例えで言えば「世界を平和にしたいなら、その手段も平和的でなければいけない」という話です。「気に入らない奴を武器で制圧すれば平和がくる」、そんなワケないでしょう。

人生も同じです。「嫌なことを我慢して頑張れば将来ご褒美がある」?
本当にそのご褒美がある保証はありますか?もし無かったとしてもあなたは幸せな人生だったと言えますか?

自分のことを良く言うのは恥ずかしいかもしれない。謙虚さも大事。でも、世の中に革命を起こせるのは「自分にはできる」って信じた人だけ。無根拠だっていいから、自信過剰な方がいいと思います。

成功哲学

Posted by ldwyl